Automatic Facial Image Manipulation(AFIM)システムの開発
近年、デジタルカメラや携帯器機などの普及により、撮影した顔画像を美しく見せたいというニーズが高まっている。 顔のアピアランスの印象は形状とテクスチャによって大きく影響を受ける。 このうちテクスチャは肌の質感を示し、化粧によって様々な印象を与えることができる。 化粧分野などの顔テクスチャを取り扱う分野においては、効果を定量的に評価するために様々な顔を同一形状に正規化する必要がある。 この正規化を行うために顔画像操作システムAutomatic Facial Image Manipulation(AFIM)を開発した。 AFIMには顔の形状を変化させるワーピングや、2枚の画像から合成画像を生成するモーフィングなどの機能が実装されている。 入力顔画像において、顔のパーツから特徴点を手動もしくは(Active Shape Model)ASMで自動的に抽出し、 特徴点を基に顔画像のワーピングやモーフィングの機能を実現した。 これは、顔の正規化だけでなく、擬似的な印象顔画像の生成や表情動画像の生成などにも応用することができる。
図1: AFIMインターフェース
図2(a) 正規化前の顔画像
図2(b) ASMによる正規化後の顔画像
関連研究発表:
1. Takuma Terada , Takayuki Fukui , Takanori Igarashi, Keisuke Nakao, Akio Kashimoto, Yen-Wei Chen, “Automatic Facial Image Manipulation system and Facial Texture Analysis,” Prof. of 2009 Fifth International Conference on Natural Computation, pp.8-12 (2009-8).
2. 寺田卓馬,五十嵐崇訓,中尾啓輔,陳 延偉,” 顔画像の自動モーフィングシステムAFIMによる顔テクスチャの統計解析,” 第14回日本顔学会大会, O1-18, (2009).
3. 寺田, 五十嵐,中尾,陳: “顔画像変形システムAFIMと主成分分析による顔の色成分の解析,” 第15回日本顔学会大会, O1-10, (2010)