顔形状の部分空間を用いた個人の顔形状に応じた美顔補正
高画質化や加工の容易なデジタル画像の普及により顔画像の美顔補正が広く普及している.
近年,ニーズの増加・多様化に伴い幅広いプラットフォームにおける多様な形状変化が必要とされており,
美顔補正以外にも様々な顔画像の形状変化が実現されている.
幅広いプラットフォームに対応するために自動的な補正手法が必要となるが,
この多くは画像処理によりあらかじめ事前に規定されている処理をすべての顔画像に対して適用するもので,
必ずしも個人の顔画像の特徴を十分に反映した補正を実現し得ない.
場合によっては不自然な補正結果画像が作成される可能性がある.
本研究では美しいとされる様々な顔のうち小顔に着目し,
固有空間における学習結果と個人の顔の形状特徴を高精度に反映させることでユーザのニーズ(学習)に応じた小顔補正を実現する.
またこれに併せ,個人の特徴を反映した“その人らしい表情変化”手法も開発した.
図1 固有空間を用いた美顔補正
図2 特徴成分の変化による顔輪郭の形状変化
関連研究発表:
1. 瀬尾昌孝, 陳延偉, “顔形状の部分空間を用いた個人の顔形状に応じた小顔補正法”, 日本顔学会誌, Vol.11, (2011) 印刷中
2. 瀬尾,陳,“PCAを使用した顔画像の美顔補正”, 平成22年 電気関係学会関西支部連合大会 G13-22(平成22年電気関係学会関西支部連合大会奨励賞受賞)